file 06 『コラムデビュー』
松下 晃雄です。 完成までに 何千、何万字書いたのだろうか? 文章が苦手な私が コラムに挑戦する。 そんな日々のブログです。 ある日、広報の菅原さんから 「松下さん “コラム“ 書いてくれませんか?」 と誘われました。 「え!冗談でしょ?」 「“コラム“とか硬いのかけん」 「しかもそんなに文章得意やない」 と断りました。 ところが、会うたびに何度も熱心に 誘ってくれたので、情熱に負け 勉強だと思って試しに書いてみようか、 そんな思いでスタート。 まず、“コラム“とは? 検索したり本屋に行き調べました。 実際に書いてみると説明ばかりの退屈な文章 何度読んでも“説明書“か と自分で突っ込む始末 菅原さんに「こんな感じでどう?」 「うーん、なんか違う」 構成を変えてまた提出 「前よりはいいけど、誰に何を伝えたいの?」 どうしたらいいのだろう???? 一度文章を書くのをやめて 何を伝えたいかを深く考えました。 さらに「情景と背景が想像できるように・・・」 呪文のように心で唱え、書き始める。 何度も何度も練り直しては構成を見せ、 ようやく 「よし!これで行きましょう」 まずは第一段階突破。 ここからは、 精度を上げるために肉付けスタート! 「これどう?」 自信があった文章に まさかの訂正が入る・・・ その後も、何度も入る訂正の赤文字 「これのどこが悪いの?」 すると、菅原さんの思いも爆発 「広報として文章に妥協することはできません」 お互い一歩も引かず言い合いになりました。 しばらく思いの丈をぶつけあった後 沈黙すること・・・・・数秒 なぜ私にコラムをお願いしたか、経緯を話してくれました。 広報として入社、松下の担当している建物を見て「自由設計の魅力が伝わってきた」 だからコラムでその気持ちを伝えてほしいと・・・ 自分が一歩ずつつけた足跡をたどって確認してくれた人がいるとは・・・ 本当に嬉しかった「そこ見ていてくれたのか」涙 その後は言葉も出ず、話は終了。 帰宅したあとも、もやもやが残る中、 PM21時、自己紹介YouTube撮影場所、大分川土手をコラムのことを考えながら散歩しました。 上弦の月も雲で覆われ、肩に小雨が落ち始める 「今日はついてないな」でもこのまま歩こうと呟きながら1時間ほど、とぼとぼ歩く。 PM23時、昼間のことが気になり、ノートパソコンを開く。 書きかけのコラムドキュメントをクリック。 すると、こんな時間にも関わらず菅原さんがコラムに赤文字でアドバイスを打ち込んでいる最中でした。 そのアドバイスからは、広報として“伝える“を誰よりも考えたメッセージになっていました。 今さら、昼間の言い合いで豪語したことを反省・・・・ そう言えば、菅原さんが入社してからはじめて話したときのことを思い出しました。 「こんなにこだわった家づくりしている会社は中々ないですよ」 「もっとホームページを素敵にしてアイビックを知ってもらいたい」 「ブログもいいけどコラムは絶対載せたいんですよね」と あ!思い出したよ「有言実行じゃないか」 「なぜもっと背景の気持ちをくみとってやれなかったのか」 後悔・・・・ 引けないよなその思い。 伝えたい気持ちならこっちも一緒! 読んでもらいたい、伝えたい。そんな思いを一心に、最後の言葉を打ち込み、エンターキーを粋に弾く。 最終チェックの文章を提出。 静かに唾を飲みながら、読み終わるのを待つ。 菅原さんは、目を通し終わると、 こんな言葉を残してくれました。 「何度も書き直し、おつかれさまでした」 「コラムを書くのにむきになってくれると思いました。だから託したんですよ」 あぁ、今日の土手散歩は泣くかもな そんな思いが詰まったコラム 本日「公開」 松下 晃雄